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7月14日、15日と連休を利用して社内で再びボランティア活動に参加しました。

2012.07.14

オープンジャパン活動写真

 今回は一般社団法人OPEN JAPAN-オープンジャパン (オープンジャパンホームページ:http://openjapan.net/ ※オープンジャパンのサイトが開きます。) という石巻でボランティア活動をしている団体に登録し、現地での活動に参加しました。

 今回の活動内容は、仮設住宅で暮らす65歳以上の高齢者の 各個人宅をお米を配りながら訪問する、「サンライス元気村」というプロジェクトです。

 これまでのボランティア活動はガレキ撤去など力仕事が主でしたが、 今回は高齢者の方々と触れ合い、お話をして人の心のケアをするという メンタル面での支援活動でした。

東日本大震災によって住む家や家族を失い仮設住宅に1年以上住んでいる方が大勢いらっしゃいます。

仮設住宅は抽せんによって住む場所が決められるため、 これまで別々の場所に住んでいた人たちが集まって暮らしています。

 これまで交流のあった馴みのの集落から急に仮設住宅に移動して お互いよく知らない人たちが集まっているため、隣人ともあまり交流しにくく、孤立しやすい状況となっております。

 そうした状況の中、今回の活動の目的は、仮設住宅内のコミュニティーと 人と人とをつなぎ、そうした人たちを孤立させない事が目的です。

ボランティア活動写真1

各お宅を1件、1件まわり、お話を聞いて回りましたが いろんな方々がいました。

家族や家を津波で失い、いまだに心に傷を負っている人。
仮設住宅内で新しくコミュニティーをつくり明るく暮らしている人。
知り合いや家族が頻繁に出入りして元気づけられている人

等々、、、

 私たちが訪問すると皆笑顔で迎えてくれ、今楽しみにしていること、趣味、体調のことなど、いろいろな話をしてくださいました。

ボランティア活動画像2

 何よりうれしかったのは、ボランティアの方々が来てくれると楽しいし、助かっている というお声を聞いたことです。

 住宅の2重ローンの問題や、津波で産業が喪失し雇用の問題など 仮設住宅で暮らしている方達の不安は数多くあります。

 私たちが話すことで、そのような人たちの心を少しでも楽にすることができたらこんなに嬉しいことはありません。

 東日本大震災から1年以上経ち、東京では被災地の事を以前ほど報道しなくなりました。 しかし、被災地に実際に赴き、現地の人々や土地を実際にみると、そこには薄れてはいけない現実が確かにあります。

 現地では未だにガレキが山積みで、開けた場所にはおびただしい数の仮設住宅があります。 海沿いの何もない更地はかつて住宅が立ち並び、町があった場所です。 この場所にかつての姿を取り戻すには、まだまだ時間が必要です。

 とはいえ、良い発見もありました。 我々は1年前の4月にも同じ石巻を訪問しましたが、その時に比べると国や自治体、ボランティアなど様々な力によりずいぶん片付いており、確実な復興の一片が垣間見えました。

 1年前には学校のプールに車が浮いていたり、漁船が打ち上げられていたり、 常に周辺には何かの腐敗臭が漂っていましたが、そうしたものはずいぶん少なくなっていました。

 被災地が、かつての姿を取り戻すにはまだまだ時間がかかると思いますが、 今回の訪問で確実に復興へ前進していると感じることができました。