先日の11月19日(土)再び被災地でのボランティア活動に参加してきました。 今回は合計4名と少人数での参加で、活動地は仙台の少し南の岩沼市です。
午後から雨が降ってきましたが、ビニールハウスということもあり、雨の中でも作業を続けることができました。
◆塩トマトを植えるための手助け 岩沼市は総面積の約半分が津波により浸水し、多くの農地が塩水につかりました。 現在、岩沼市では、塩害を受けた農地の復興につなげる試みで、熊本県の「塩トマト」の苗を植える活動がされています。 通常の植物は塩分が多い土壌では育ちませんが、 塩トマトは比較的塩分が多い土壌でも育ち、いま津波の塩害対策として脚光を浴びています。 今回の活動内容は、以前のような震災で生まれたガレキを撤去したりする活動ではなく、 塩トマトを苗を栽培するビニールハウスの洗浄作業です。 活動場所のビニールハウスはいまだ震災の影響か、ところどころ破損していました。 |
◆ボランティア活動開始 ビニールハウスの中に入ると、もとはビニールハウスの部品であったであろう鉄パイプが積み上げられていました。 私たちは津波によって汚れたり、サビたりしている鉄パイプをひとつひとつ磨いていきました。 鉄パイプのなかには津波によってひしゃげていたりサビがひどいものもありましたが、 形をとどめているものは磨くと充分きれいになり再び使えるようになりました。 一か所に集まっての作業だったので、作業をしながら他のボランティアの方たちと触れ合うことができました。 話を聞くと岩沼市の地元の方や果ては鹿児島からはるばるボランティアに参加している人もいました。 老若男女、さまざまな世代の人たちがいる中で、自然とコミュニケーションが取れるのは 復興支援という共通の目的で活動しているからでしょう。 いままでの活動と違って、復興のために何かを生み出す運動の手伝いができたことはガレキの撤去とはまた違って感慨深いものでした。 |
宮城県も市街地などはだいぶ復旧もすすみ、仙台市や名取市の中心街は通常の街並みを取り戻しているようにも見えました。
しかし、ひとたび海沿いの地域に近づくと倒壊した家屋やガレキの山など、津波の痕跡がいまだに残っていていて、 復興にはまだまだ時間がかかるなという印象がありました。
季節が冬に向かって、被災地はこれから厳しい時期を迎えます。 ボランティアに参加する人も夏に比べて減ってきているそうです。
しかしサンワではこれからもできる限りの被災地支援を続けていく予定です。