三和製作所は、12月14日(土)に石川県輪島市の災害復興のボランティア活動に、有限会社松山商店様、株式会社西村教材様、弊社有志の計4名で参加し、復旧作業をお手伝いしました。
2024年1月1日に発生した能登半島地震では、輪島市において液状化現象や建物の倒壊・損壊が発生しました。さらに、市街地では火災も発生し、「複合災害」となったことで、輪島市の街並みは甚大な被害を受けました。発災から約1年が経過した今もなお、街には復興の兆しが見えない場所が多く、断水が続いている所もあり、被災者の生活再建には困難が伴っています。
ボランティア活動のなかで、弊社社員が実感したこと
瓦礫の撤去作業に汗を流すとともに、被災された方々と直接お話を伺う機会をいただきました。その中で、復興への長い道のりと、それを支える人々の強い意志に深く胸を打たれました。
訪問したお宅は、輪島塗の箸箱やお膳、箏爪入れを制作される工房でした。輪島塗は工程ごとに職人が分担しており、訪問先のご主人は木材から製品を形作る第一工程を担っていらっしゃいました。しかし、地震の衝撃で重い機械が倒れ、工具や製品が散乱。震災後の時間経過により、機材や工具は錆びつき、製品は黒ずみやカビ、破損が目立つ状態でした。
ご主人は「これはとっておいて、これは捨てて」と丁寧に指示を出しながら、散らばった物の中から大切な道具やリストを探し出していました。雨に濡れてふやけた手書きのリスト表を見つけてお渡しした際には、「これも大事だった」と微笑みながら受け取られ、再び片付けに戻られる姿が印象的でした。
作業後、「今日は本当に助かった、ありがとう」と温かい感謝の言葉をいただきました。
被災地では、『何に困っているのか』さえ整理がつかない状況が多く見受けられます。しかし、一つ一つ整理し片付けることで、未来への見通しが立ち、前に進むことができます。この経験を通じて、私たちはボランティア活動が現状の手助けにとどまらず、被災者の未来を支える大切な役割を担っていることを改めて実感しました。
今後の取り組み
三和製作所は、地域社会の支え合いを大切にし、これからも「支援の輪」を広げる活動を続けてまいります。被災地の復興を願い、地域とともに歩む企業として、社員一人ひとりができることに真摯に取り組んでまいります。